便潜血検査の意義とは!? 陽性の場合は大腸内視鏡検査を

便潜血検査の意義とは!? 陽性の場合は大腸内視鏡検査を
症例
50歳男性。健診の便潜血検査で2回中1回陽性。前年も1回陽性だったが、多忙のため精査は未受診。「ネットで大腸癌の確率は高くないと見た」と今回も様子見を希望していたが、便潜血陽性の意義を説明し、大腸内視鏡検査を推奨した。

健診での便潜血検査の結果
どう考えるか

便潜血検査が陽性だった場合、大腸がんである確率は、約2%〜4%と言われています。陽性者のごく一部ですが、決して無視できない確率です。

これが大腸ポリープ(腺腫)となると、約30%〜50%と、かなり確率が上がります。大腸のポリープは、将来がん化するリスクがある「前がん病変」であることも多く、必要なものは切除することにより大腸がんを予防できることがわかっています。

便秘や、痔(痔核)と診断されたことがあるなどの理由で精査を躊躇される方もときどきいらっしゃいますが、基本的には便潜血検査が陽性だった場合は、全例が大腸内視鏡検査の適応と考えてください。

陽性が1回でも軽視できない
大腸内視鏡検査が重要な理由

便潜血検査を2日に分けて2回行う理由は、大腸がんの発見率(感度)を上げるためです。

具体的には、1回では50〜60%程度だった検査感度が、2回では80%以上に引き上げられると言われています。発見率を上げるために2回検査をしているだけで、1回でも陽性なら「がん」の可能性があるわけです。

診断には大腸内視鏡検査が必要です。他の「がん」に比べると、その有効性(予防率、生存率、経済性)は高いと言われています。私見ですが、40歳以上であれば、便潜血検査の如何に関わらず、1度は大腸内視鏡検査をした方がいいとお勧めするほどです。心配な際は、いつでも気軽にご相談ください。

Information

DYMメディカルセンターハノイ
松原 正樹医師
(外科、消化器外科、総合診療)

専門は外科、消化器外科。日本では手術、内視鏡(消化管)を中心に従事する。内科、救急に専従していた時期もあり、現在、ベトナムでは総合診療医として診療を行う。
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