周りの人が近くで話してくれない…なんてあなた。／ お口の臭い、大丈夫？／「歯周病」の話

① 歯周病とは

細菌感染によって引き起こされる歯の周りの組織（歯肉と骨）に起こる疾患で、進行すると歯を支える骨がなくなって歯が動くようになり、最後は抜歯しないといけません。

② 症状は？

歯周病の初期は症状がでません。気がつくのは歯がぐらぐらしてきた、歯茎が腫れて出血、口臭がひどい、痛いなどの症状が出てきた時ですが、その時には重症化していることもあります。 歯周病の原因菌はだれの口の中にもいます。体の抵抗力が弱ると、腫れや痛みなどの症状が出ますが、体調が回復するとすぐによくなるので、自分が歯周病にかかっていると自覚できないことが多いです。それで歯の手入れをおろそかにしてしまうことが、歯周病を悪化させます。

③ 治療は日本に帰ってからで大丈夫？

海外に住んでいると、お口のチェックやクリーニングは後回しにされる傾向にあり、また駐在員の喫煙率も非常に高い傾向にあるようです。1日10本以上の喫煙は歯周病に罹患するリスクが5倍にもあがります。日本に本帰国してから…と思っていると手遅れになる場合もあります。

④ 治療法は？

歯周病は予防も治療も可能です。歯肉の中まで入り込んでいる歯石を取り除き、根の表面を滑らかにして歯周病を引き起こす細菌を減らします。また、正しいブラッシングを毎日実行することも重要です。それでも歯石は付いてきますから定期的なメインテナンスを欠かさないでください。 最近、スタッフが近くで話してくれない、なんてことありませんか？　口臭がひどい、歯がぐらぐらする、歯茎がやせてきた、出血もあるなどに思い当たる方は、早めの歯科医院の受診をおすすめします。