ベトナムふしぎ発見!/つけ塩は絶対に欠かせない!/ベトナム流フルーツの味わい方

甘味を引き立てるだけでなく 胃の調子を整える効果もある

ベトナムでは、スーパーや市場、路上にある屋台などでフルーツを購入すると、どんな種類でも当たり前のように塩が入った小袋が付いてくる。   ベトナム人がフルーツに塩を付けて食べる理由は2つあるといわれている。まず1つ目は、日本人がスイカに塩を付けて食べるように、果物の甘味が際立ち、おいしく感じるからだ。2つ目は、ザボンやパイナップル、グアバなど酸味の強いフルーツの、胃での消化と吸収を助け、胃酸をバランスよく保つのに効果があるから。味を引き立て、胃の調子を守る塩は極めて重要な役割を担っている。

地域によって異なるつけ塩の種類 即席麺の調味料を使うところも

フルーツにつける塩の種類は、地域によって少し異なる。北部では、インスタントラーメンのハオハオ(Hao Hao)に付いてくる、塩に砂糖やニンニク、うま味調味料、唐辛子などを混ぜたスープの粉末をよく使う。南部では、タイニン(Tay Ninh)省の名物で、エビ、粗塩、唐辛子、ニンニクなどが入ったエビの唐辛子塩(Muoi Ot Tom)が、酸味のある、または味の薄いフルーツの多くに合うと好評だ。   一方、スープの粉末やエビの唐辛子塩などがまだなかった時代は、生の唐辛子を粗塩の中に潰し入れた、家で簡単に作れるムオイオット(Muoi Ot)が主流で、現在も家庭でよく食べられている。
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