ハロン湾に今のような水上村が現れたのは19世紀初頭。沿岸の漁村の人びとが、風や海流の穏やかな奥まった場所に集まって停泊するようになったのが始まりといわれている。インドシナ戦争(1946年〜)でいったんあちこちの島に散らばったが、徐々に戻り、1960年代に入ると、政府からも正式に「村」として認められた。ちなみに、ベトナム語では水上村ではなく、漁師村「ランチャイ/Lang Chai」とよばれている。
【参考文献】:浅川滋男&張漢賢(2009)「世界自然遺産ベトナム・ハロン湾における水上集落の居住実態とその変容(その1)」『日本建築学会中国支部研究報告集』vol. 31、Can Huu Hai ed.(2008) The Fishermen of Ha Long Bay. Hanoi: Nha Xuat Ban Giao Duc |