ハロン湾水上村を訪ねて 海に生きる 海を生きる |
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船の雑貨屋。観光船が停まるとやって来るが、おもな顧客は村人たちだ |
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ほとんどすべてが調達可能
ハロン湾内で最大規模の水上村、クアヴァン(Cua Van)村。村の朝は、深夜漁から戻る船のエンジン音と、小船で学校へ向かう子どもたちの嬌声で始まる。かつては、生活物資を買うには本土へ行かねばならなかったが、今はたいていのものは村内で手に入る。学校もできたし、カラオケ店だってオープンした。本土からは毎日、野菜や生活物資などを運んでくる定期船に加え、ゴミ回収船、水売り船、魚を買い集める業者の船などもやって来る。村から1歩も出なくても生活できてしまうのだ。もちろん、結婚式も葬式も、お墓だって海の上。多くの人が集まるときは、いかだの家をいくつも繋いで宴会場を作る。数百人規模の宴会だってできてしまう。
すべてが海上でこと足りるとはいえ、病院はない。大きな病気や出産のおりには、本土の病院へ行く人も多い。とはいえ、村の助産師の手を借りて、望んで海の上で子どもを産む母親は村の半数近くに及ぶという。費用が安くてすむということもあるが、海で生まれ、人生のほとんどを海で過ごす彼らにとって、海の上での出産もさほど不安なものではないのだろう。
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村の若者の人気スポット
カラオケ
2008年にオープンしたばかり。1時間3万5000ドン(約200円)
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花嫁は船に乗って
結婚式
2008年におこなわれた結婚式。200人以上もの参列者を集めた |
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波の音とともに永眠
墓
墓は、湾を囲む岩山のふもとにわずかなスペースを探して作られる。そのため、あちこちの岩場に分散して建っている |
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海の守り神も海の上
祠
ハロン湾内には、5つほどの祠がある。旧正月や、遠方への漁の前に村人が利用する以外に、観光船が就航するとき、運営会社が航海の安全を祈りにやって来る |
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世界遺産指定以降、水上村ではゴミ問題にも積極的に取り組んできた。家庭のゴミは、ゴミ回収船が毎日回収。観光船や本土から村へ流れ着くゴミも、毎日小船で回収している。
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ハロン湾 船上泊の旅
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(2009年04月号 | 2009年5月27日 水曜日 18:47 JST更新) |