海に浮かぶ家 お宅訪問海の上の快適生活
陸の家とかわらないいかだの家 いかだの家「ベーカー/Be Ca」は案外広い。どこの家にも前面に広いデッキがあり、ここがいわば居間。食事をしたりくつろいだり、ときに、魚獲り網を繕ったりする作業場にもなる。奥は寝室で、祖先を祭る祭壇や家具、テレビなどが置いてある。水上村の暮らしはなかなか豊かなのだ。 家は木造が多く、最近ではコンクリートやレンガを使用したものも現れた。床の下には、浮きの役目を果たす、ビニールシートに包まれた発泡スチロールが連なり、背後の岩山に繋いだ何本ものロープが、海流で家が流されるのを防いでいる。しかし、このような快適な家に暮らすようになったのはほんの数年前からのこと。もともとは家船「トゥエンナン/Thuyen Nan」とよばれる屋根付きの小さな船の上で、生活も漁もすべてをまかなっていた。いかだの家に住むようになったことで、生活は大きく変わったという。親戚同士でお互いの家を繋ぎ、歩いて行き来できるようにしたり、ご近所で集まってカラオケやビリヤードに興じたり。本当の意味での、「村」が機能し始めている。水上村は確実に、新たな時代に突入しているのだ。
村びとに聞きましたB 村長 クアヴァン村に住んで4代目 グエン・ヴァン・チョー(Nguyen Van Cho)さん(70歳)とその家族。左からチョーさん、妻、孫、嫁と孫、息子
「クアヴァン村に住んで俺で4代目さ。ここに定住する前は、カットバー(Cat Ba)島近くのカイラン(Cai Lan)で漁師をしてたって聞いてる。現在この村には123世帯が住んでるんだけど、そのうち80世帯はうちと同じくらい長くここにいるんだ。坑仏戦争のときは本土に避難していたけど、1963年以降はずっとここに住んでるよ。養殖業が当たってからは、陸からここへ移り住む人も増えてきたね」。
進化する水上の家
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(2009年04月号 | 2009年5月27日 水曜日 18:47 JST更新)
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