ハロン湾水上村を訪ねて 海に生きる 海を生きる |
|
|
|
学校へは、自分たちで舟を漕いで通う |
|
すでに、船をこぐ姿は一人前
授業が終わると、近所の子ども同士が竹船に相乗りして家路を急ぐ。ほんの小さな子どもが器用に櫂(かい)を操って舟をこぐ姿は、さすが海の子どもたち。彼らに、将来の夢を尋ねると、学校の先生という答えが最も多く、次いで、女子の場合はお嫁さん、男子の場合は漁師との回答が。大きくなったら本土で働きたいと答えた子どもはほとんどいない。まだ海以外の生活を知らないだけかもしれないが、海で生きることを当たり前のこととして受け取っているのが印象的。彼らが水上村の未来を拓いていくのだ。
|
|
|
|
すでに、船をこぐ姿は一人前 |
|
|
現在、ハロン湾内の海上には3つの小学校がある。クアヴァン村の場合、小学校ができたのは1998年。ここでの就学率はほぼ100%だが、中学校以上に進もうと思うと、本土へ行く必要がある。
|
|
|
|
|
|
|
グエン・ヴァン・ズン(Nguyen Van Dung/9歳)くん
「漁師になって魚をいっぱい獲るんだ」
|
|
|
|
グエン・ティ・ホイ(Nguyen Thi Hoi/14歳)ちゃん
「看護婦さんかな。お嫁さんもいいな」
|
|
|
|
ダン・ティ・グエット(Dang Thi Nguyet/10歳)ちゃん
「将来はここの先生になるの」
|
|
|
|
ダオ・ヴァン・フン(Dao Van Hung/10歳)くん
「弁護士になるために、一生懸命勉強してるよ」
|
|
|
海を豊かに生きるということ
観光化が進むと、村の生活が観光業に依存したかたちに変化してしまうというのはよくある話。けれどもハロン湾の水上村は、観光化や高度成長の波にのみこまれるどころか、むしろそこにうまく乗り、より豊かに海を生きるすべを手に入れてきた。そこには、海で生まれ、海に暮らし、海に骨をうずめる彼らの、海を前向きに生きる姿が見てとれる。これもまた、ベトナムのひとつの顔なのだ。
|
|
水上村について学べる博物館
クアヴァン水上文化センター
|
|
ノルウェー政府などの援助を受け、2006年に開設。ハロン湾のすべての水上村の生活や歴史などに関するパネルや民具などを展示。小さいながらも充実した内容だ。
|
|
|
|
←前のページ | 目次 | 次のページ→
スケッチトラベルで行く!
ハロン湾 船上泊の旅
バーヤクルーズ利用プラン
ハロンジンジャー利用プラン
(2009年04月号 | 2009年5月27日 水曜日 18:47 JST更新) |