フォン・ホアン・カイ・ヴィ
Phuong Hoang Khai Vi 宮廷料理の前菜としてよく出てくるのがこれ、ニンジンと練り物で作られている鳳凰のパテだ。味はあくまでも薄味。お好みで唐辛子の入ったヌックマムダレをつけて召し上がれ。鳳凰は、古代中国ではキリン、カメ、竜と共に、おめでたい4つの動物の1つに数えられることから、その影響を受けたベトナムでもめでたい席で好まれる。a,b
華麗に盛りつけられた揚げ春巻きが
宴を盛り上げる
ハイ・サン・カム・フォン
Hai San Cam Phung
鳳凰のパテと並んで宮廷料理の定番。揚げ春巻き自体はどこでも食べられる料理だが、周りがクリスピーなネム・ザン・フエ(Nem Ran Hue)は、名前に「フエ」が入ることでも分かる通り、フエの名物だ。揚げ春巻きだけではなく、魚や野菜のフライが加わる場合もある。
a,b
葉っぱを開くと米粉とエビが
これをエビのすり身とご一緒に
バイン・ラー・チャー・トム
Banh La Cha Tom
バイン・ラーは、葉っぱに包まれた米粉とエビの蒸し物、チャー・トムはエビのすり身。この2つは、本来は別々の料理なのだが、一緒に食べると美味であることから、セットで出されることが多い。バイン・ラーは、葉っぱを開いて中のエビの載った米粉を丸めて食べるのが正式な作法。
b
フエと言えば蓮
蓮の葉に包まれて出てくる上品な味
コム・セン
Com Sen
蓮の実ご飯は、宮廷料理だけでなく、フエ料理として一般によく食べられる人気のメニュー。味は上品で、蓮の葉っぱに包まれてサーブされるのが何とも優雅。かつて皇帝は、蓮茶を楽しむ際、蓮の葉にたまった朝露を使ったという、そんなエピソードも思い出させる。食べる直前にその葉を切り開いて、それぞれの茶碗に取り分ける。
c
牛肉には、
ほんのりと甘い風味が
ボー・ヌオン・ミア・キエウ・チュア
Bo Nuong Mia Kieu Chua
フエを代表する名物に、牛肉の載った麺であるブン・ボー・フエがあるように、フエには上質の牛肉を使った料理が多い。宮廷料理のコースでも、何かしら牛肉を使った料理が出てくる。ベトナム風ビーフシチュー(Bo Tiem Bac Buu)や、ボー・ラー・ロットなども、宮廷料理でおなじみのメニューだ。
b
揚げ春巻きが
よそ行きの料理に変身
チャー・ゾー・クン・ディン
Cha Gio Cung Dinh
揚げ春巻きは、こんな形でも出される。中央にあるのは、切り抜かれたパイナップル。これは食べることもできる。また逆に、中をくり抜いたハロウィーンのお面のようなパイナップルの外皮に、揚げ春巻きを串刺しにして、出される場合もある。遊び心が感じられる一品だ。
a