新郎の親が主催!? ベトナムの結婚式の常識とは

新郎の親が主催!?  ベトナムの結婚式の常識とは

結婚式の準備は
親がたいへん

ベトナムの結婚式は、「両家顔合わせ/Le Dam Ngo」と「結納/Le An Hoi」を経て「結婚式/Le Cuoi」へと進む。日本との大きな違いは、その主導権が新郎の親にあることだ。
日取り決め、結婚資金の準備、招待客などを親たちが決める。新郎新婦の仕事は、結婚式用の美しい写真を撮ることと、新婚旅行の準備だけだ。

結婚式では、新郎は父親と親族の代表者と一緒に新婦の実家へ向かう。新郎新婦は祖先に結婚の報告を行うことで、新婦が新郎家族の一員と認められる。新郎の両親は、新婦とその父と一緒に新郎の実家へ向かう。地域により、新婦の母親の同行は禁止されている。

親の招待客が7割!
新郎新婦が知らないゲスト

結婚式の招待状にも、親が登場する。新郎新婦だけでなく、両家の両親の名前も書かれるのだ。参列者は通常500〜1000人にのぼり、子どもの結婚式を誇りに思う両親の招待客は、友人や隣人など約70%を占める。招待される側は、新郎新婦の両親が自分たちの結婚式に来てくれた「借り」があるため、必ず参加しなければならない。

そうすると、自分の結婚式にいるゲストが誰かわからない新郎新婦は多く、またゲストも間違って知らない人の結婚式に参加してしまうこともある。結婚式に招かれた時は、誰の結婚式かを確認してから入場することが肝要だ。
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