ブラジリアン柔術 バカ一代／第5回

安全に。でも、ちゃんと強くなりたい。 BJJと他の格闘技は何が違う？

皆さん、こんにちは！　「オーバーリミットBJJサイゴン」ヘッドコーチ小谷尚孝です。 「格闘技が面白そうなのは、わかった。だったら、他の空手とか柔道とか合気道とかボクシングでも、よくない？」というご質問を耳にしたので、こちらにお答えしたいと思います。 まず、ブラジリアン柔術（BJJ）が他の格闘技と比べてオススメな点。それは、「未経験者でも確実に上達できる割に、『比較的』ケガが少ない」ことに尽きると、私は思います。 通常、武道・格闘技を習い、習熟していくと、競技の如何を問わず、次のような段階を踏んでいくことが一般的です。すなわち「①入門→②体力づくりや技術練習」。まあ、ここまでは安全ですね。ところが、ここから先。「③実戦形式の練習（いわゆるスパーリング）をする→④マジものの試合に出場する」といったところまで進んでくると、「気がついたらパンチやキックや投げ技を喰らって、床にぶっ倒れて骨折していた」という危険性もあります。 その点、寝技が攻防の主体であるブラジリアン柔術は、最悪でも「気がついたら抑え込まれて、ギブアップさせられた」で済みます。いざ試合となっても、帯別（つまり習熟度別）・年齢別（5歳刻み）・体重別（7kg刻み）と、自分と同じくらいの相手としか原則的に組まれないため、一方的なサンドバッグ扱いをされることも少ないのです。騙されたと思ってぜひお試しを!!

小谷尚孝 こたに ひさのり ブラジリアン柔術道場「オーバーリミットBJJ／OverLimit BJJ 」ベトナム支部長。三重県出身。ベトナム在住は26年突破。学生時代は一切、運動経験がないまま、ダイエットで始めた格闘技がライフワークに。クラス指導の傍ら、現役選手としても活躍中。 FB: @OVERLIMITBJJSAIGON