植物由来のヴィーガンや/自然に存在する模様・質感

最近のコロナ禍で特によく目にする「サスティナブル」。持続可能な、という意味で、世界の人々や企業が共通の目標として取り組み始めているのが、サスティナブルな社会の実現です。2030年にむけて持続可能な開発目標(SDGs)に求められる色使いについて、ご紹介したいと思います。   2021年は、ビーガンファッションという植物由来の素材にこだわったファッションもトレンドのひとつとなっています。色はベージュや白などナチュラルなカラーや、自然をイメージしたアースカラーやグリーン系などが主軸となっています。   人は本能的に、自然の風や木々、水の流れ、他の動植物の息吹、色、形などを好みます。ですので、植物の葉の柄の規則性や、氷柱や波などの濡れたような艶感、水、透明や半透明、スキンカラーなどは、サスティナブルな色表現のキーワードとなっています。   鮮やかな色よりも彩度を抑えたニュートラルな色使いが、これからのプロダクトやファッションなどに増えつつあります。このような色使いは、まさに人々のマインドが地球環境を良くしていこうという意識の高まりを表しているように感じられます。   まずはゴミの削減や、プラスチック製品をなるべく使わないこと、物を大切に使っていくなど、わたしたちにできることから始めていきたいですね。
田岡 道子  Taoka Michiko カラースタイリスト、カラーデザイナー。DICカラー&デザイン社を経て独立。大学・専門学校等での講演、美容雑誌への寄稿多数。PPGタイランド社のオートバイ新色カラーショー、トヨタ自動車の色彩調査を担当。現在は世界各国を飛び回り活動中。著書に『COLOR OF LIFE 〜色を生活に取り入れよう〜』(税務経理協会)、『色で魅せる』(青月社)、『カラーコーディネーターになるには』(啓林書房)など。
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