その国をあらゆる角度でとらえる ”色視点”の色彩調査とは?

その国をあらゆる角度でとらえる ”色視点”の色彩調査とは?

No.067 色彩調査

カラーリストの仕事の1つに、色彩調査があります。その国のありとあらゆる色を調査し、国民性、地理、気候、宗教、街並みや、「衣・食・住の嗜好性」などのカラー情報をまとめていきます。ビジネスで海外へ進出する際には、まずは”色視点”で、その国「らしさ」、その国「ならでは」をリサーチしておくことが大切です。

 ベトナムでいえば、日照率が高く、太陽光線が強くて鮮やかな色彩が多いため、刺激的なビビッドカラー(鮮やかな原色系)が好まれます。 特に赤と黄色を好む傾向にあり、国旗の色が深く根付いている色彩認識です。

 国旗は無意識的であっても国民に根付いていると考えられ、国旗の色の意味を知ることは、その国の色彩認識の第一歩となります。また手近な情報源としては、建物の外壁の色や、人々のファッションの色、暮らしぶりや文化が分かる写真集なども意識的に色の視点で見ることで多くの気づきを与えてくれます。

 市場調査では、製品やブランドのマーケティングにおいて色彩は重要な要素です。消費者の好みや反応を理解するために、ターゲットの年代に合わせた色彩の嗜好に関するアンケート調査を実施したり、ライフスタイルを調査分析をして、実体に迫ります。そうして導き出した色を、企業の商品にむけて提案するのです。

Information

田岡 道子
Taoka Michiko

「スパイラルカラー/Spiral Color」代表。カラー歴28年、カラー診断数は1万人超のベテランカラーリスト。バンコク中心部の「スパイラルカラーサロン」でカラースタイリングやレッスンを行う。大手自動車会社での色彩調査や、スタイリストとしても活動中。文部科学省後援の色彩検定で海外初、4年連続の団体優秀賞受賞。

Line: @641sgrfq

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