ベトナムふしぎ発見!/正月を2回も祝うベトナム/今でもやっぱり“本当の”正月はテト!

呼び方から分かる 2つの新年に対する気持ち

地理・歴史的に中国の影響が強いベトナムでは、昔から正月といえば、陰暦において新年が始まる日のことだ。その日を「テトグエンダン/Tet Nguyen Dan」、または「テトター/Tet Ta」と呼ぶ。テトターは「我らの正月」という意味をもち、その名の通り、ベトナム人にとって身近で大切な年中行事だ。それに対し、欧米人の来越とともに使われ始めたとされる陽暦の正月は「テトタイ/Tet Tay」と呼ばれる。直訳だと「欧米の正月」で、「他人の正月」や「“外”の正月」という意味もあり、ベトナム人の無関心を表している。

「2つの新年を1つに!」 その意見に対する反応は?

この数年、ベトナム人の間で「テトターとテトタイを統一すべきだ」という議論がされている。あるウェブサイトの掲示板に、「1月1日も路上で盛り上がり、正月を祝っているじゃないですか。経済効率も悪いので2つの正月を統一してもいいと思います」という意見が投稿された。それに対し、「正直テトタイに特別感はない」や「1月1日はただ新しいカレンダーに変更する日にすぎない」など、反対意見が相次いだ。確かに、最近陽暦の新年を祝うイベントなども行われているが、大都市に限られていて、ベトナムに住む外国人向けである印象が強い。やはりベトナム人にとっては、“正月はテトター”というのが変わらないもので、テトタイはただいっぱい寝られる日なのである。
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