ベトナムふしぎ発見!/自分を守るパーソナルスペースの存在/ベトナム人にはあるのか? ないのか?

人との距離が近すぎる問題は 今のベトナムでも注目されている

「ベトナム人のパーソナルスペースが狭い」と思っている日本人が多いらしい。レストランでひと声かけずに相席したり、エレベーターなどで空きスペースがたくさんあるのに妙に近いところに立ったりするのは、ベトナム人にとっては違和感がないという印象が強い。しかしこの数年、ベトナムの記事やテレビ番組などでこのネタが話題になっている。グローバル化の現代、パーソナルスペースを考慮しないことはベトナムにとって不利だという意見がベトナム人の、特に若い世代にだんだんと生まれている。

発展した現代的なベトナムのために パーソナルスペースを大事にしたい

発展途上国であるベトナムは、昔から存在する村文化の根付きがまだ強い。小さい村で一緒に暮らしたり、なんでも共有したり、人と人の距離感が近いのだ。いい面もあるが、発展していく現代的大都市には相応しくないだろう。“パーソナルスペース”というのも新しい概念で、「ベトナムではまだ知られていない」という主張もある。また、「個人のスペースにはそれぞれ個体差があるから知らないうちに侵し合っていて、それに慣れてしまった」との声も。それが転じて、バスで4人席なのに5人座らされても、「しょうがないか」で済ませてしまえるのだろうか。しかし、自分のプライバシーや安全を守るためにも、パーソナルスペースへの配慮が今のベトナムには求められているのかもしれない。
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