メディカルトーク 緑内障に老眼、ドライアイ 40歳を過ぎたら気をつけたい眼にまつわる症状

メディカルトーク

症例

44歳女性。人間ドックにて緑内障の恐れがあるとの指摘を受けて来院。視野検査により、視野の欠損を発見。眼圧を下げる薬を使用。現在、視野欠損の進行は止まっている。

眼圧が正常でもなる緑内障 基本的な治療は点眼薬で

日本国内では40歳以上の5%、約300万人が緑内障にかかっています。通常は高い眼圧により起こる視神経の破壊ですが、日本では眼圧が正常範囲レベル(10~21mmHg)でもなる「正常眼圧緑内障」の人が増えています。近年の全国的な調査結果から、緑内障の約7割がこのケースであることがわかりました。 治療には、眼圧を下げる効果のある目薬を点眼し、病気の進行を抑えます。 点眼薬を使っても視野の欠損が進行する場合は外科的治療を行います。レーザー療法や、角膜と虹彩が接する網目状の組織、線維柱帯の一部を取り除いて、目の中の液体である房水の逃げ道をつくる線維柱帯切除術などがあります。

老眼やドライアイにも注意 眼鏡の使用や瞬きの回数を意識して

老眼は目のピント調節力の減少によるもので、45歳を越えると顕著になります。コンピューターなどで目を酷使すると疲労も重なり、近くにピントを合わせられなくなります。無理をすると眼精疲労が慢性化するため、眼鏡を使用しましょう。 昨今、年代を問わずに多いのがドライアイです。涙の分泌の悪さ、涙を覆うオイル分泌の少なさが主な原因で、瞬きの回数が減ると兆候が強くなります。コンタクトの使用による角膜への傷、目縁の化粧による涙成分の分泌阻害にも注意です。 暴飲暴食をしない、ビタミン類を含む食物を摂る、タバコやアルコールの摂取を控える、良い睡眠をとるなど、どの病気も規則正しい生活が予防に繋がります。
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