Điệp Khúc Mùa Xuân
春のコーラス vol.27

974年に作曲家クオック・ユン（Quốc Dũng）によって作曲された。ユン氏は1951年に生まれ、10歳からサイゴンにある国家音楽学校に入学し、11歳から作曲を始めたという。1970年代、モダンミュージック（Nhạc Trẻ）がベトナム南部で広がりはじめ、ユン氏はこのジャンルの作曲を手掛けた。マンドリン、ギター、ピアノ、ドラムなど、多種類の楽器が演奏できるユン氏は当時の代表的な作曲家となった。「春は穏やかで幸せな季節だが、この曲を作った当時、ベトナムはまだ戦争だったので、重い気持ちで作った」とユン氏は語る。本曲はしばらく目立たない存在だったが、ベトナムの南北が統一されて約15年後に再注目され、ダム・ヴィン・フン（Đàm Vĩnh Hưng）やヴィー・オアイン（Vy Oanh）、バオ・アイン（Bảo Anh）など、多くの有名な歌手が歌うようになった。