ベトナムふしぎ発見!/「お金があれば神様も買える」!/金銭に関する話題が多いワケ

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値段を聞くのは挨拶代わり?

ベトナム人はお金を話題にすることが非常に多い。「お金は腸を連れていく/Đồng tiền đi liền khúc ruột」、「お金があれば、神様も買える/Có tiền, mua tiên cũng được」などの諺や、語呂合わせ「第一の問題はお金がどこあるか?/Vấn đề đầu tiên là tiền đâu?」などからも考え方が垣間見える。 家賃や給料、旅行予算などを聞くのは、相手に興味があるか自分の参考にする目的以外に、相手の懐具合を心配するという素晴らしい考えも実はある。値段を尋ねることは当たり前の習慣で、とくに深い意味もなく挨拶のように聞いているだけという場合も多い。一方「外国人だからお金持ち。払わせよう」というずるい考えもあることは否定できないが…。

関係が近ければ近いほど、 根掘り葉掘り聞きたがる

人と人との結束力が強い農村社会を基盤とするベトナムでは、「ごはん食べた?」、「どこへ行くの?」など、うまく会話を成り立たせ、問題があれば助けられるよう、互いへの呼びかけの言葉が多い。その結果、職業、年齢、地位、家族など、かなり個人的な情報が共有される。 同時に「誰もが平等に」という考えも根強いため、自分よりも裕福な人や優秀な人を嫌い、嫉妬心が生まれてしまう。懐事情など個人的な質問が多いのは、周りに負けないよう常に状況を把握し評価するための昔ながらのコミュニケーション習慣なのだ。
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