ベトナムバナナを食べる
お菓子に料理に、バナナづくし
生で食べる以外にも、多種多様に工夫され食べられるバナナ。果実だけでなく、花も茎も、すべておいしくいただける。そんなベトナムのバナナ三昧、ぜひ挑戦してみては?
■熟したバナナをフルーツとして、いただきます!
スイーツから、ごはん系まで、その姿は様々だ。
A)チェーチュォイ/Che Chuoi
タピオカ入りのバナナぜんざい。ココナッツの香りがバナナの甘酸っぱさにマッチ、とろりとした食感が楽しい。
B)バインチュォイヌーン/Banh Chuoi Nuong
おなかにずっしり、腹持ちの良いベトナム版バナナケーキ。甘さの中に、ほんのりバナナの香りが広がる。
C)ケムチュォイ/Kem Chuoi
ミルクとココナッツミルクにスライスしたバナナを加え凍らせたアイスキャンディー。南国の日差しの中で食べるとおいしさ倍増!?
D)バインチュォイハップ/Banh Chuoi Hap
スライスしたバナナをもちもちとした米粉の生地で挟み込み、蒸しあげたもの。甘いココナッツミルクソースをかけていただく。
E)チュォイヌーン/Chuoi Nuong
バナナをつぶしたもち米でくるみ、炭火で焼き上げたおやつ。焼き目のついたもち米の香ばしさと、バナナの甘酸っぱさが後を引く味。
F)バインテット/Banh Tet
緑豆や肉入りもあるが、メコンデルタでは甘酸っぱいバナナをもち米でくるみ、さらにバナナの葉で包んで蒸しあげる。変色したバナナの赤色が鮮やか。
■青いバナナや花や茎、野菜がわりにいただきます!
種の柔らかい若いチュォイホットや、まだ青い状態のチュォイヤー(Chuoi Gia)は、皮ごとスライスしてサラダに。また、チュォイシエムやチュォイホットの花の蕾や茎は、他の種類よりも香りが良く、麺や鍋の具として重宝される。ちなみにバナナの茎は、まだ花をつけていない若いものを使うとか。
G)ブンリュウクア/Bun Rieu Cua
蟹のダシとトマトの酸味がきいた汁麺。空芯菜などと共にバナナの花や茎の千切りを入れていただこう。フエ名物の辛味汁麺ブンボーフエ(Bun Bo Hue)にもバナナの花や茎がよく添えられる。
H)ボーラーロット/Bo La lot
レモングラスを混ぜた牛肉ミンチをコショウの仲間であるロットの葉で巻いて焼いた料理。米麺ブンやレタス、青いスライスバナナと共に、ライスペーパーで巻いていただく。
I)ゴイバップチュォイ/Goi Bap Chuoi
スライスしたバナナの花に香草などを混ぜ合わせたサラダ。肉や海老などと一緒にあえることも。
J)ラウ/Lau
ベトナムの鍋料理の具としても、バナナの花と茎が好んで使われる。シャキシャキとした歯ごたえがたまらない。
■バナナの葉でくるくる包んで、いただきます!
バナナの葉は抗菌作用があるとして、おこわやソーセージなどの包装に使われることも多い。
K)ソイガー/Xoi Ga
鶏のスープで炊き込んだもち米と鶏肉を、バナナの葉で包んで販売。ちまきのような感覚で食べる。鶏のダシが利いたその味は、やみつきになる。
L)ネムチュア/Nem Chua
巻かれたバナナの葉を開くと、中には生肉を発酵させた、ベトナムのソーセージ。ビールなどのつまみに最適。
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