龍 
皇帝を表すその姿を探せ
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太和殿の入り口(チケットを確認する場所)付近の梁にも龍が。こんな細部でも彫刻職人の技術の粋が尽くされている。 |
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(左)興祖廟の側壁にある雨どいの彫刻 (右)九門の大砲が置かれた台車正面には、龍の表情が彫られており、護国の武器らしい皇帝の威厳が備わっている。 |
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漁「にしても龍、よく見ますな。屋根だの、階段の手すりみたいなところだの」
帝「龍とは皇帝を表すものである!だから王宮や、帝廟にもたくさんある。さっきの太和殿で玉座を見たろう?他にも大砲の取っ手にも龍がいる。面白いところでは、例えば世祖廟の隣の「興祖廟」(こうそびょう/Hung Mieu)だ。側壁の雨水を吐き出す口が龍である」
漁「龍は雨を呼ぶって言いますな。で、帝廟ってのは、皇帝さまのお墓でしたっけね」
帝「そうだ。特にカイディン帝廟の龍は注目である。フランスかぶれで新しいもの好きの皇帝だったから、目に黒々としたガラスをはめ込んだりしている。とにかく、鳳凰、麒麟、亀とならぶ『四霊獣』のひとつなのだから、ありがたい生き物である。王宮・帝廟でじっくり探すのも楽しいぞ」 |