ベトナムと日本における カラー感覚や好みの違い

ベトナムと日本における カラー感覚や好みの違い

No.099 各国でのカラー感覚

 日本とベトナムでは、色に対する感覚や好みに明確な違いがあります。日本では、くすみ感のある柔らかい色や低彩度の繊細なトーンが好まれ、全体の調和やバランスを重視する傾向があります。

 とくに、季節感や空気感を大切にし、主張しすぎない「引き算の美しさ」が魅力とされ、グレイッシュなピンクやスモーキーなブルー、落ち着いたベージュなどが日常的に取り入れられています。

 一方でベトナムでは、はっきりとした鮮やかな色やコントラストのある配色が好まれ、明るく華やかな印象が重視されます。強い日差しの下でも映えるビビッドカラーやクリアなトーンが似合いやすく、街並みや文化のエネルギーとも調和しています。赤やロイヤルブルー、鮮やかなグリーンなども日常の装いに自然に取り入れられているのが特徴です。

 しかし近年では、ベトナムでもナチュラル志向や上品さを求める人が増え、日本的な柔らかいカラーに興味を持つ方も増えています。また、日本人にとっては強く感じる色でも、ベトナムの光や空気の中では美しく見えることも。

 重要なのは、どちらが優れているかではなく、自分に合う色を理解し、その国の環境やシーンに合わせて使い分けることです。異なるカラー文化を知ることで、表現の幅が広がり、より洗練されたスタイルを楽しめるでしょう。

Information

田岡 道子 
Taoka Michiko

「スパイラルカラー/Spiral Color」代表。カラー歴28年、カラー診断数は1万人超のベテランカラーリスト。バンコク中心部の「スパイラルカラーサロン」でカラースタイリングやレッスンを行う。大手自動車会社での色彩調査や、スタイリストとしても活動中。文部科学省後援の色彩検定で海外初、6年連続の団体優秀賞受賞。

Line: @641sgrfq
Instagram: @spiralcolorsalon

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