New 2026.06.08

【スケッチ特別インタビュー】出会いは偶然から 猫と過ごす、ベトナムライフ

【スケッチ特別インタビュー】出会いは偶然から  猫と過ごす、ベトナムライフ
2025年10月に本誌で実施した「読者アンケート」で、「特別インタビュー記事」に当選した田丸祐輔さん。仕事の後は顔を見たさに家路を急ぐほど、愛猫“はる”との生活が楽しいという。大好きなはるとの出会いから迎え入れ、本帰国に向けての準備について話を聞いた。

取材・文/土佐谷由美 撮影/rosso PHOTOHOUSE

田丸 祐輔
Tamaru Yusuke

神奈川県・横浜市出身。大学院博士課程の後、ハノイ法科大学で1年間、日本の法律を教える。その際に得た経験やベトナムの法律に関する知識を活かし、2023年より公的機関の開発協力分野のエキスパートとして、再びハノイへ赴任。

保護する前の“はる”。「野良でしたが、とても人懐っこい猫でした」 

運命的な“はる”との出会い
情報収集で迎え入れもスムーズ
「仕事に行く途中で見かけたんです。毎日会っているうちに、懐いてきて。自然と愛情が湧いて、飼うことを決めました」

目を細めて愛猫について話す田丸祐輔さんだが、日本で猫を飼った経験はない。

自ら野良猫を保護し、その日のうちに英語の通じる「アスヴェリス/Asvelis」動物病院でワクチン接種とマイクロチップの装着。名前は日本にちなんだものにしたいと、“日/ニャット/Nhật”と名付けた。

「病院は『ベトナムスケッチ』で事前に調べていました。最初は、はるに食欲がない、うんちが出ない、という些細なことでも心配で、動物病院にはお世話になりました」 

住んでいる物件のオーナーにも事前に相談した。

「ペットを飼うにあたり、家の賃貸契約とは別にペットに関する追加契約も結びました。デポジットとして約2000万VNDを支払い、退去時の部屋のクリーニング費用や、部屋の修繕が発生する場合の費用がそこから差し引かれると説明がありました」

今やはるは、すっかり甘えん坊に。田丸さんがスプーンでエサをあげることも。「はるちゃんのXアカウント「保護猫はる@ベトナム」(@HEAmbassadorCat)もぜひフォローしてください」

本帰国時に必要なゲージなど、特殊なペット用品も日本で購入

大好きな家族だから考えたい
日本に帰る日のこと
家族が増え、幸せな時間を送っている田丸さんだが、悩みは出張や一時帰国だと話す。

「慣れない環境に連れて行くのはかわいそうで、ペットホテルに預けたことはありません。長期で家を空けることがなくなりましたね」

本帰国に向けた準備も今から整え始めている。

「日本に連れて帰るには、2回のワクチン接種のほか、狂犬病の抗体検査が必要です。現在、ベトナム国内で発行された検査証明書は日本で認められていないので、動物病院経由で海外の検査機関に申請しなくてはなりません。費用は約800万VND程度、期間は8ヶ月ほどかかります。実際に帰るとなると、入国の届け出や出国前の再検査、航空会社へフライトの確認など、やるべきことが多いんです」

自らの経験をもとにした、すでにペットを飼っている人や、これからペットの受け入れを考えている人への貴重なアドバイスだ。

「人事異動などの急な帰国に備えて、早めに手続きを始めておくことも検討すると良いですね」

はるお気に入りの猫缶。「日本への一時帰国中などに買ってくるんです」 

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