30歳以上の日本人の8割が歯周病とその予備軍

30歳以上の日本人の8割が歯周病とその予備軍
症例
46歳男性。下の奥歯の歯茎からの出血と歯の揺れを感じ受診。レントゲンと歯周ポケット検査にて、中等度の歯周病と診断。歯周病治療と歯磨き指導を実施し、歯周ポケットが改善後、定期的な検査をして歯周病の管理を行っていく。

静かに進行する歯周病
正しいケアを習慣化しよう

歯周病は重度になるまで自覚症状が少なく、気がつかないうちに進行します。けれども、歯は体の中で最も自己管理がしやすい部位で、正しいケアを習慣化することで進行を抑えられます。歯周病治療と並行して、正しい歯磨きとうがい、定期的な歯科医院でのケアを実践してください。

歯磨きは、小さめで柔らかい毛先の歯ブラシで歯を1本ずつ細かく、力を入れずにやさしく磨きます。菌を増やさないために、夜寝る前の歯磨きと朝一番のうがいも重要です。

そして、3〜6ヶ月に1度は、歯科医院で歯のクリーニングをしましょう。当院では、従来の歯周病治療に加え、歯周病菌を減らし、再発や進行を予防する最新のレーザー治療も行っています。

歯周病は、さまざまな病気のリスクに
若いときからの予防が大切

歯周病の人は、外からのウィルスや菌が増殖しやすく病気にかかりやすくなってしまいます。そのほか、歯周病菌が出す物質が、認知症や心臓病の一因となることもわかってきました。歯周病が進行したり、歯周病によって歯を失ったりするのは40・50代からが多いですが、もっと若いときからの予防が大切です。

毎日の歯磨きや歯科での定期健診、歯のクリーニングはもちろん、歯並びも重要な要素です。歯並びが悪いと歯磨きしにくく、そこから歯周病が進行してしまいます。矯正治療後、歯周病も改善した方々がたくさんいます。

歯は健康を守る大切な器官。セルフケアと歯科医院の治療を並行して行い、一緒に守っていきましょう。

Information

DYMメディカルセンター
平山 恵理子 医師
歯科医師・歯科臨床心理士

九州大学歯学部卒業後、一般歯科30年、インプラント治療10年の臨床経験。2008年より、ベトナムとカンボジアで子どもたちの歯科検診と虫歯予防のボランティア活動を行っている。
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