子どもの発熱への対応 解熱剤や受診のポイント

子どもの発熱への対応 解熱剤や受診のポイント
症例
5歳の男児が前日からの発熱のため受診。インフルエンザなどの検査も陰性であり、元気な様子であったため、水分補給とクーリングで経過観察となった。解熱剤を処方し、熱でぐったりするようであれば、適宜使用するように伝えた。

発熱は体がウィルスや細菌と
戦っている防御反応

お子さんが急に発熱すると、とても心配になりますよね。とくに夜中や休日の場合は不安になるかと思います。ただし、発熱は子どもの体がウィルスや細菌と戦っている証拠です。熱は防御反応として必要があって、出ているものです。

発熱時にご自宅でできる対応としては、氷枕などによるクーリングがあります。頭だけではなく、大きな血管のある首や足の付け根、脇の下などを冷やすと効果的です。

服装については、熱の上がり始めで悪寒がして手足が冷えて寒がっている時には暖かい服装を、熱が上がりきって暑がるようになったら薄着にします。汗をかいたら下着などは着替えます。また、水分を小まめに補給しましょう。

熱が高くても辛そうでなければ
無理に下げる必要なし

発熱のためにぐったりして辛そうであれば、解熱剤を使用して熱を下げて症状を軽減してあげましょう。ただ、解熱剤は病気自体を治す薬ではありません。熱は体の防御反応ですので、熱が高くても本人が熱で辛そうでなければ、無理に薬で下げる必要はありません。

発熱時は、お子さんの様子をよく観察して、意識ははっきりしているか、けいれんなどはないか、顔色は悪くないかなどを確認してください。もしも呼びかけに対して反応が悪かったり、顔色や唇の色が悪かったり、けいれんなどが起こったりするようであれば、医療機関を受診しましょう。生後3ヶ月未満で38℃以上の発熱が見られるときは、すぐに受診が必要です。

Information

ロータスクリニック
白井拓史 院長
(総合診療内科、家庭医)

千葉大学病院、浜松医療センター、船橋市立病院などの勤務を経て、第42次南極地域観測隊に医療隊員として参加。2007年にホーチミン市にロータスクリニックを開院。
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