痛い帯状疱疹、ワクチンで予防が可能 ワクチンで認知症予防の報告も!

痛い帯状疱疹、ワクチンで予防が可能 ワクチンで認知症予防の報告も!
症例
53歳男性。友人が帯状疱疹を発症したことで心配になり、予防接種の相談のため来院。最近テレビで「帯状疱疹ワクチンが認知症リスクも低下する」という情報を見たとのことで、その点についても説明を行った。

水痘と同じウイルスが起こす帯状疱疹
50歳以上は要注意

帯状疱疹は、体の左右どちらか一方に強い痛みと、痛みがある部分にできる帯状の赤み、発疹が特徴の病気です。帯状疱疹は、水ぼうそうを起こす原因ウイルスと同じ「水痘・帯状疱疹ウイルス」によって起こります。

初めて水痘・帯状疱疹ウイルスに感染したときは、水ぼうそうとして発症します。水ぼうそうが治った後もウイルスは完全になくなるわけではなく、体内の神経節に潜んでいます。

そして、ウイルスに対する免疫力が低下すると、潜んでいたウイルスが再び活動を始め、帯状疱疹として発症します。50歳以上の方に多く見られますが、最近では20~30歳代の若い世代にも増加しています。

帯状疱疹ワクチンで予防を
認知症リスク低下も期待

帯状疱疹はワクチンで予防できる病気です。50歳以上は発症率が高くなる傾向があり、予防接種により免疫を強化することができます。ワクチンは不活化ワクチンで、2ヶ月間隔で2回接種します。

また最近、帯状疱疹ワクチンの接種により、認知症の予防効果があるという報告があります。なぜ帯状疱疹ワクチンが認知症を予防するのかについては、まだ明確な理由はわかっていませんが、認知症のリスクを低下させたというデータが発表されています。

ロータスクリニックでは、帯状疱疹ワクチンの接種を行っています。診察から接種、会計まですべて日本語で対応いたしますので、お気軽にメールでご相談ください。

Information

ロータスクリニック
白井拓史 院長
(総合診療内科、家庭医)

千葉大学病院、浜松医療センター、船橋市立病院などの勤務を経て、第42次南極地域観測隊に医療隊員として参加。2007年にホーチミン市にロータスクリニックを開院。
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