第23回 無理なく結果にコミット! 試合用の減量について②

第23回    無理なく結果にコミット! 試合用の減量について②
私の次の試合決まりました。このコラムが皆さんの目に留まる頃、絶賛減量の追い込み中の見込みです。がんばってきますよ!
皆さん、こんにちは! 「オーバーリミットBJJサイゴン」ヘッドコーチ小谷尚孝です。

 前回の続き、試合用の減量についてのお話です。格闘技の減量というと、古くは『あしたのジョー』の力石徹や『はじめの一歩』の鷹村守など、マンガで描かれていたような、命に関わるレベルのギリギリすぎる荒行をこなしているイメージをお持ちの方も多いようですが、あんなのやったら試合どころじゃありません。

 体重計に乗って計量パスするのは、あくまで「スタートライン」。そのあとベストコンディションで戦わないといけないわけですから、半死半生では本末転倒もいいところです。

 計量翌日に試合するプロの興行では、試合までに10kgとか体重を戻す人もいますが、ブラジリアン柔術(BJJ)の場合は計量パスから試合まで10分くらい。とてもじゃないけど飲み食いする時間はありません。せいぜい水かスポーツドリンクを一口、二口程度と、ゼリーとかフルーツを一口だけ食べて血中糖度を上げるくらいですね。

 ともあれ、試合当日の計量時間に、体重とコンディションをぴったりと合わせておけるように時間をかけて調整するのが、社会人格闘家の腕の見せどころでもあります。サウナとか絶食とか水抜きとかに頼りすぎず、普段の生活ルーチンをあまり乱さずに、人並み以上に「結果にコミット」。BJJなら4~5kgくらい楽勝に落とせます。

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Information

小谷尚孝
こたに ひさのり

ブラジリアン柔術道場「オーバーリミットBJJ/OverLimit BJJ 」ベトナム支部長。三重県出身。ベトナム在住は26年突破。学生時代は一切、運動経験がないまま、ダイエットで始めた格闘技がライフワークに。クラス指導の傍ら、現役選手としても活躍中。
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