ハノイとホーチミン市での 色使いの違いとは?

ハノイとホーチミン市での 色使いの違いとは?

No.065 ベトナム南北の色の違い

ベトナムの2大都市である首都ハノイとホーチミン市では、色使いに微妙な違いがあります。北と南では異なる色彩文化が形成されているため人々の好む色が異なり、ハノイでは落ち着いた色が、ホーチミン市では活気やエネルギーを感じられる色が好まれる傾向があります。

 ハノイの色使いは、落ち着いた色合いが特徴です。街並みには、青や茶色、白などが使われ、ゆったりとした雰囲気が感じられます。建物や道路などの色が少しスモーキーで深め。街路樹や花壇にも鮮やかな色の花はあまり見かけません。

 一方、ホーチミン市の色使いは、鮮やかで明るい色が特徴です。街並みには、緑や黄色、オレンジなどの色が多く、活気とエネルギーを感じます。ビルの外壁や屋根、看板などに鮮やかな色が使用され、街路樹や花壇にも色とりどりの花が植えられています。

 このような色使いの違いは、両都市の風土や文化の違いによると考えられます。両都市の色使いを比べて、それぞれの魅力を感じてみてください。

Information

田岡 道子
Taoka Michiko

「スパイラルカラー/Spiral Color」代表。カラー歴28年、カラー診断数は1万人超のベテランカラーリスト。バンコク中心部の「スパイラルカラーサロン」でカラースタイリングやレッスンを行う。大手自動車会社での色彩調査や、スタイリストとしても活動中。文部科学省後援の色彩検定で海外初、4年連続の団体優秀賞受賞。

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