【ハノイ•今日のごはんは、どっち気分？】
「居酒屋なごし/ Nagoshi Restaurant」

日本のカレー専門店の味に勝るとも劣らない牛カレーカツカレー

牛スジとタマネギを3日間かけて仕込んだ人気メニュー。18万VND

やさしくて懐かしい関西的おふくろの味筑前煮

ダイコン、ニンジン、ゴボウ、コンニャク、シイタケ、鶏肉がたっぷり。7万VND 大阪の居酒屋が届けるほっとする家庭料理

「お好み焼き（豚玉）」15万VND。日本のお好みソースとマヨネーズ、かつおぶし、青のりをたっぷり

　ハノイのリンラン通りにある「居酒屋なごし」は、大阪出身の福岡耕三さんが「日本料理をベトナムに広めたい」と2021年に始めた。「48年、料理一筋。料亭、ホテル、割烹、居酒屋などで修業し、1998年に独立して大阪で『居酒屋なごし』をやっています。2018年に初めてハノイへ来て、ベトナムで働く日本人や旅行者が多いと分かり出店を決めました」　自慢の「カツカレー」は２日に１度、自ら仕込む。2種類のカレールーとカレー粉をブレンドし、牛スジとタマネギをじっくり煮込んだカレーに、100gの豚ロースカツをトッピング。要望に応じて味を調整してくれる。「うちのカツカレーは作るのに３～4日間かかります。週に２回も頼まれた方もいらっしゃるんですよ」　長らく日本に帰国していない人へのおすすめは、関西風の甘めの「筑前煮」だ。「乱切りにした材料をごま油で少し炒め、だし汁に醤油、味醂、酒、砂糖を加え、煮汁がなくなるくらいまで煮ています。関西の母の味ですね」　大阪のソウルフード「お好み焼き（豚玉）」を肴にビールを飲むのも悪くない。「スタッフにはレシピ通りに作るだけではなく、自分の感覚で味見する大切さを教えています。将来は自分の日本料理店を開いてくれたら嬉しいですね」

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