コロナ禍で「色」にも変化が/キーワードは自然&都会的

2年にわたる新型コロナウイルス感染症の拡大以降、3密を避ける傾向が強まり、キャンプなどアウトドアの人気が高まっています。それに伴って、コロナ禍は、色に関する消費行動にも影響を与えています。   アウトドア分野では、サスティナブルな緑系と黄色系の雑貨やインテリア商品の人気が高まりました。どちらも「自然の中にある色を生活に取り入れる」という発想から生まれた色です。コロナ禍で色選びにも変化が生じた一例といえるでしょう。身近な自然に溶け込みながら、都会的な感覚もある。そんな色調を好む傾向が強まっています。   ファッション分野では、2022年春夏で「本命カラー」と言われているのが、ブラッドオレンジ。意外にもモード、カジュアル、きれいめ、と幅広く対応しやすいカラーです。1点どこかにいれるだけで主役級になるブラッドオレンジは、絶対に取り入れたいカラーのひとつ。元気も出て、気持ちを高めてくれる視覚的効果にも期待できます。   次に注目度が高いのは、わたあめのようなコットンキャンディーブルー。儚さと爽やかさを表現できる優しい色味のカラーは春夏にぴったり。2022年は特に光沢感のあるサテン素材で取り入れると、よりトレンド感がでるので、ジャストシーズンにはぜひ取り入れたい素材&カラーです。
田岡 道子  Taoka Michiko カラースタイリスト、カラーデザイナー。DICカラー&デザイン社を経て独立。大学・専門学校等での講演、美容雑誌への寄稿多数。PPGタイランド社のオートバイ新色カラーショー、トヨタ自動車の色彩調査を担当。現在は世界各国を飛び回り活動中。著書に『COLOR OF LIFE 〜色を生活に取り入れよう〜』(税務経理協会)、『色で魅せる』(青月社)、『カラーコーディネーターになるには』(啓林書房)など。
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