新鮮な食材の色を知り／免疫力を高める食事を

　 新型コロナウィルスの感染拡大がなかなか収まらず、世界中の人々が不安な生活を強いられています。こんな時に大切なのは、免疫力を高めて健康な状態をキープすることでしょう。 　 そのためには、まず食材の色選びに一工夫し、毎日の食卓を見直すことから始めましょう。 　 特に、食材選びで気になる“鮮度”は、色でわかることがたくさんあります。例えば、鮮度の良い葉物野菜は美しい緑色で、鮮度が落ちてくると徐々に黄色っぽくなっていきますよね。ニンジンは、鮮やかで濃いオレンジ色で、葉の付け根までしっかりと赤いものは新鮮な証拠です。これらを使った彩り鮮やかなサラダは、毎日の食卓にぜひ加えてほしい1品です。 　 食材そのものの色だけでなく、照明の色も意識してみましょう。スーパーなどの食品売り場と家庭では使われる照明が異なります。野菜や果物、肉などの食品売り場では、食材をおいしそうに見せる照明器具を使うことで、鮮度を際立たせています。これを家庭のダイニングテーブルにも応用し、温かみを感じられるオレンジ色の照明にすると、食欲が湧き、食事をおいしく摂ることができるのでおすすめです。 　 健康な体作りに欠かせない食事。鮮度の良いものを見極めて、しっかり食べて、免疫力を高めることを心掛けていきましょう！

田岡 道子　 Taoka Michiko カラースタイリスト、カラーデザイナー。DICカラー＆デザイン社を経て独立。大学・専門学校等での講演、美容雑誌への寄稿多数。PPGタイランド社のオートバイ新色カラーショー、トヨタ自動車の色彩調査を担当。現在は世界各国を飛び回り活動中。著書に『COLOR OF LIFE〜色を生活に取り入れよう〜』(税務経理協会)、『色で魅せる』（青月社）、『カラーコーディネーターになるには』（啓林書房）など。