ベトナムの今がよくわかる /ベトナムニュース解説5月号

酒を販売する飲食店に 警告文を義務付け

政府が公告したアルコール被害防止法の細則政令によると、アルコール15度未満の酒、ビールを扱う店舗では、以下のうち1つの警告文を掲示しなければならない。①酒、ビールは交通事故を起こす可能性がある。②酒、ビールは胎児の健康に悪影響を与える可能性がある。③18歳未満の酒、ビール飲用は禁じられている。ラジオ広告もこの内容を明確に伝え、テレビ広告では全文が画面に収まる必要がある。 (Vnexpress.net 2月26日)
解説 バイクで飲み屋に乗り付けて、乗ってきたバイクでそのまま帰る。長らくこのような行動が容認されてきたベトナム社会ですが、2020年1月に発効した「アルコール被害防止法」で、そんな風景は過去のものとなりそうです。 これまでは、呼気1ℓあたりアルコール0.25ml以上が飲酒運転の取り締まり対象となっていましたが、同法では一切の飲酒運転を禁止しています。法律発効とともに街頭での取り締まりが強化され、メディアでも多数報道されたことで、かなり効果的に社会に浸透したようです。アフター5にスタッフと食事に行っても、皆ビールを飲まなくなりました。 同法では、酒を無理やり飲ませるアルハラも禁止しています。こちらは線引きが難しい面があると思いますが、これを機に宴席でのマナーが変わることが期待されます。 18歳未満の酒、ビール飲用や販売も禁止され、オンラインで購入する場合は氏名、年齢、住所、決済情報を販売者に申告し、販売者は、受取人が18歳未満と疑われる場合には年齢を確認しなければなりません。

休校措置で オンライン授業が拡大

新型コロナウイルスによる休校が長引くなか、都市部を中心に様々なオンライン教育が広がっている。 ホーチミン市のゴイサオ(Ngoi Sao)中高一貫校では2020年2月初めから、ズーム(Zoom)やエドモド(Edmodo)といったツールを使ったオンライン授業を導入し、科目ごとに時間割を組み実施している。チャンダイギア(Tran Dai Nghia)専門学校ではフェイスブックのグループメッセンジャーなどを活用している。 (Phap Luat 2月20日, P.13)
解説 世界的に猛威を振るう新型コロナウイルス。執筆時点(2020年3月末)で終息の兆しはまだ見えていませんが、ベトナムは中国で流行が拡大した早い段階から様々な対策を打ち、全国各地の学校は1月末の旧正月テト休み明けから、一斉休校が続いています。 休校に伴い多くの学校で、様々なツールを使ったオンライン学習が試みられていますが、突然だっただけに、教える側も、教えられる側も準備万端とはいきません。ホーチミン市の公立中学・小学校に通う筆者の子どもたちも、長期化する休校にかなり暇を持て余しているのが現実です。 ただ、どのような形であれオンライン学習を実施することで、学生たちは教員や友人とのコミュニケーションがとれ、学校が再開された際にも、比較的スムーズに従来のペースを取り戻せるのではないでしょうか。 また、ベトナムは全国的に見れば、都市部と地方とでまだまだ大きな教育格差があると思いますが、これを機にオンライン学習の環境が整備され、教育格差の縮小が進むきっかけになれば、それは不幸中の幸いといえるのかもしれません。
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