鎮静の青と安定の緑を取り入れて 緊張とストレスに疲れた心をほぐす

　仕事や対人関係といった緊張する場面や、金銭や健康に関する心配など、ストレスが溜まる原因は様々。そんな過度な緊張やストレスを解消してリラックスするには、鎮静や安静をもたらしてくれる青や緑が効果的です。そのため、その両方が入った青緑の効果は絶大です。 　青の鎮静効果と緑の安定効果を併せもつパステル系の青緑は、心身ともにクールダウンさせてくれます。家の中でも、部屋着やカーテン、ベッドカバーなどに青緑を取り入れてみると、疲れが軽減し、リラックスした時間を過ごせるはずです。 　人間関係のストレス緩和には鎮静効果のある青が特に効果的です。また、ストレスや生活リズムの乱れが原因となって引き起こされる、「眠りたいのに眠れない」といった不眠の症状を和らげるのにも、青はぴったり。不安定な感情に働きかけて、精神を安定させてくれます。寝具やベッドカバーなどに淡いブルーの色を取り入れてみると、快適な眠りにつけるでしょう。 　目の疲れなど、健康に関するストレスを解消したい場合は、再生パワーのある緑がおすすめです。そのほか、一日中の立ち仕事やスポーツ後の疲労には、筋肉を弛緩させてリラックスさせる効果として、ベージュやパステルカラーといった優しい色が有効で、肩こりの改善にも効きます。

田岡 道子　 Taoka Michiko カラースタイリスト、カラーデザイナー。カラーマイスター協会理事。DICカラー＆デザイン社を経て独立。大学・専門学校等での講演、美容雑誌への寄稿多数。PPGタイランド社のオートバイ新色カラーショー、トヨタ自動車の色彩調査を担当。現在は世界各国を飛び回り活動中。著書に『COLOR OF LIFE 〜色を生活に取り入れよう〜』(税務経理協会)、『色で魅せる』（青月社）、『カラーコーディネーターになるには』（啓林書房）など。