こどもの学び舎／(72)授業で“感情”を学んだよ その時どんな気持ち？

FFSC（ストリートチルドレン友の会）のビントー（Binh Tho）センターでは、2018年3月から特別授業が行われている。この日の授業テーマは「感情」だ。 授業に参加した小学4～5年生の子どもたち31人に、表が書かれた長方形の紙が配られた。「友だちの名前」、「行動」、「自分の感情」、「友だちの感情」の4項目を記入する欄があり、まずは自分で「行動」と「自分の感情」を埋めていく。「ドリアンを食べる」と、「おいしいと思う」といった要領だ。 「自分の記入が終わったら、友だちがその時にどんな気持ちになるか聞きに行こう！」 先生が声をかけると、子どもたちが席を立ち教室内を移動し始める。「えー、そんなこと思うの～⁉」「嘘だぁ！」子どもたちの笑い合うガヤガヤとした声がピークに達した頃、先生からの終了の合図が。 「友だちからどんな答えがもらえたか、みんなに聞いてみようか」 「羽蹴り（ダーカウ／Da Cau）をするとき、私は楽しいと思って、トゥイット（Tuyet）ちゃんは疲れるって思うそうです」 9歳のホン（Hong）ちゃんが発表すると、教室内からはドッと笑いが起こった。自分と友だちの回答が異なることも多く、子どもたちはいろいろな感情があることを学べたようだ。ホンちゃんは「楽しい授業で好き！」と、しっかりと欄が埋められたワークシートを嬉しそうに見せてくれた。

ストリートチルドレン友の会（FFSC） 住所：140/4 Vo Thi Sau St., Dist. 3, HCMC 電話：(028) 3829 6951 電子メール：ffsc.vn@gmail.com ウェブサイト：www.ffscvn.org

この記事は、ホーチミン市で事業を営まれている、ある日本人経営者の方の善意によって企画されたものです。 このような機会を頂けたことに関し、編集部一同からの感謝の気持ちをこめて、連載させて頂きます。