日本とベトナムで異なる「色」の見え方 陽のあたり方で、似合う色も変わります

ベトナムで日々、目にする街の色や車から雑貨にいたるまで、「日本で使われる色と少し違うな」と感じることはないでしょうか? フランス統治時代の名残でコロニアル調の建物やクリーム色の外壁があり、雑貨などは鮮やかな原色が多く、南国らしさを醸し出しています。 地球を照らす太陽光線は平行状態に近いため、球面に届く光の特性は一様ではありません。日本は緯度が高いため大気がブルーに染まり、地上の景観の色彩は青味を帯びて見えます。これに対し、ベトナムは低緯度に位置し、太陽光線が壊れずに直射しやすく、景観が赤味を帯びて見えるのです。街に鮮やかな色のアオザイが映えるのもこのためです。 べトナムの人々も、日本人より比較的鮮やかな色を好む傾向があります。人はおおよそ18歳までに視覚器官が養われるとされ、その間に見てきた色で好みのカラー傾向が決まってくるのです。 日本から持ってきたグレーや黒の服が、重たく感じられた経験はありませんか? 暑い地域では、特に黒は日光を吸収して、より暑く感じてしまうのです。せっかくベトナムに滞在されるのでしたら、日本よりも少し鮮やかな色、現地で似合う色を身につけて、オシャレを楽しんでみてはいかがでしょうか?
田岡 道子  Taoka Michiko カラースタイリスト、カラーデザイナー。カラーマイスター協会理事。DICカラー&デザイン社を経て独立。大学・専門学校等での講演、美容雑誌への寄稿多数。PPGタイランド社のオートバイ新色カラーショー、トヨタ自動車の色彩調査を担当。現在は世界各国を飛び回り活動中。著書に『COLOR OF LIFE 〜色を生活に取り入れよう〜』(税務経理協会)、『色で魅せる』(青月社)、『カラーコーディネーターになるには』(啓林書房)など。
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