ベトナムふしぎ発見！／世界で唯一無二!?／離乳食のベトナムスタイルとは

初めての離乳食の定番は「ボット」 栄養抜群で発達の改善に期待

離乳食についての会話でベトナム人ママがこう言った。「うちの子、今“ボット”を食べているの」。「…ボットって何？」と日本人ママは不思議そうな顔。 ボットとは粉末タイプのベビーフードのことで、ベトナムでは初めての離乳食の定番だ。国産からアメリカ、ドイツ、そして日本まで、迷うほど多様な種類が市販されている。 お湯に溶かすだけで簡単にできるためか、働くママが多いベトナムでは愛用されている。また、ベトナム人の平均身長が低い原因は栄養不足だと指摘される中、これらのベビーフードは栄養バランスがよく、赤ちゃんの体重も身長も脳の発達も改善できると信じる人が多いようだ。

家族総出で食べさせる それでもダメなら公園にGO！

離乳食は一進一退を繰り返すものだが、やはり食べないと栄養不足や体重を心配するママはイライラしてしまう。そこで、おばあちゃんから子どもまで家族全員が集まって歌ったり、踊ったり、テレビやスマホを見せたり、とにかく赤ちゃんが口を開けてくれるために何でもやる。 奥の手は、近所の公園などに連れて行き、遊ばせながら食べさせること。ママは大変だが、無理やり口に押し込まれる赤ちゃんも疲れるだろう。涙をこぼしながらご飯を呑み込む赤ちゃんの姿は、各家庭で珍しくもないことだ。