こどもの学び舎／(61)里親の二宮さんと一緒に サンバイザーを飾って交流

「こんにちは～！」と明るい笑顔で8区のビンアン（Binh An）センターを訪れたのは、二宮稔現（としみ）さんと娘の幸香（ゆきか）ちゃん。二宮さんはFFSC（ストリートチルドレン友の会）のセンターを卒業したタオ（Thao）ちゃんを、里親として7年前から援助している。 「資金の援助だけではなく、お互いの信頼関係を築くことが一番大事だと思ったんです」と、タオちゃんを年に2～3回訪ねる際には、ほかの子どもたちともさまざまな交流を行っている。 この日は、カラフルなサンバイザーと、花や恐竜、貝殻、アルファベットなどのシールを用意し、みんなでペタペタとデコレーション大会。二宮さんは、「花のシールが欲しい！」「僕の名前のNがないよ～」と、子どもたちが席に座ってわいわいと手を動かす中を、一人ひとりに声をかけながら移動する。時には「こっち向いて～」と、出来上がったサンバイザーをつけた子どもたちと一緒に顔を寄せて、スマホでパシャッ。恐竜だけを飾ったり、自分の名前を貼り付けたり、ユニークな“作品”を作り上げた子どもたちの表情は得意げだ。 ハワイでポリネシアンショーのプロダクションとともに活動している二宮さんは、ミュージシャンやダンサーと連れ立って訪れることもある。 「ダンサーと来たときは、すごく踊りが好きな子がいて、とても楽しんでくれました。できるだけいろいろなことをしたいなと思っています」

ストリートチルドレン友の会（FFSC） 住所：140/4 Vo Thi Sau St., Dist. 3, HCMC 電話：(08) 3829 6951 電子メール：ffsc.vn@gmail.com ウェブサイト：www.ffscvn.org

この記事は、ホーチミン市で事業を営まれている、ある日本人経営者の方の善意によって企画されたものです。 このような機会を頂けたことに関し、編集部一同からの感謝の気持ちをこめて、連載させて頂きます。