ベトナムふしぎ発見!/動物を殺して食べる理由は、/文化や味の好みと、嫁スキル!?

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自給自足の暮らしが長く 自分で動物をシメられる

ご存知の通り、ベトナム人は旧正月テト(Tet)など大切な行事や来客がある時、食料にするために動物を屠殺する文化がある。最も美味しい肉でもてなすことで、客に喜ばれると考えるからだ。 冷凍食品や加工食品が登場する前、農業国のベトナムでは、どこの家でも鶏、豚、魚などを飼い、野菜や果物を育てるなど、自宅の庭で日常用の食料をまかなうことのが一般的だった。家禽や牛、豚などの頸動脈を包丁で切る、毛を剃るなども自分たちで行うため、屠殺がとても上手な人が多かった。動物をシメる過程に詳しく、全ての部分を無駄なく活用することから、血のスープ(Tiet Canh)などの料理が多く生まれたのだ。

食の安全や信頼性も関与 嫁に求められる料理スキル

ベトナム料理は多様なので、カニミソの取り方、ココナッツの切り方、動物の内蔵の洗い方など、一族の嫁にはハイレベルな料理の基礎力が求められる。市場で食材の下処理を頼めばよいと考えるのは、甘い。残念ながら、食材を新鮮に見せるための薬が注入されている、売子が目の前で作業しないと元の量より“急に減る”ことがあるなど、信用できないからだ。 特に田舎では、保存技術や下処理サービスがまだ一般的でなく、嫁がいろいろできたら本当に助かる。地方出身の夫の実家への帰省は、料理力が低い若い嫁にとって悪夢なのだ。
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