こどもの学び舎／㊺タオちゃんの里親、／二宮さんがベトナムを訪問

8区にあるビンアン（Binh An）センターの元生徒のタオちゃん（12歳）は現在、里親制度を使って公立学校に通っている。里親は、日本在住のフラダンス講師・二宮稔現（としみ）さん。「出会った頃のタオが娘にそっくりで、直感的にこの子の里親になろうと決めたんです」と、5年前から学費の援助を続けている。2015年12月9日（水）、センターを訪問してフラダンスイベントを開催した後、タオちゃんが暮らす家へ。川に水量があれば小舟を使うそうだが、この日は今にも折れそうな薄い板やバナナの葉で作った簡素な橋を渡ることに。年に2回ほど家族を訪問している二宮さんは、慣れた様子でひょいひょいと進んでいく。「タオのおじいちゃんは最初、目も合わせてくれなかったのですが、ここ1、2年で距離が縮まってきて本当に嬉しい」と話す二宮さん。また昨年は、ダンス教室の生徒たちと費用を出し合い、タオちゃんの家を改築した。床の高さを上げてタイルを敷き、雨が降るたびに浸水して不衛生になる問題を改善。タオちゃんや家族は以前より快適に生活できるようになり、「雨が降っても、心配せずに眠れるようになったの！」と喜んでいる。決して容易ではない里親としての学費援助だが、「タオを育てると同時に、私も色々な体験を与えていただき、育ててもらっています」と笑顔を見せる二宮さん。FFSCでは、里親を随時募集中だ。