人生相談29屋にきけ！フォ!!!! ／第07回

29屋（にくや） 食材＆弁当屋の店主。本業の傍ら、かつては「愛と勇気とほんの少しのお金」など本誌人気コラムを担当。本コーナーでは、ベトナム暮らしのさまざまな悩みをバッサリ解決（！？）します！

Q.「隣は何をする人ぞ？なかなか打ち解けてくれない同僚たちと仲良くなりたい！」

ペンネーム：♪冷たいんだから～　２４歳♀在ベトナム歴３ヶ月

こんにちは、29屋さん。私は、ある会社のインターンとして、1年限定でベトナムで生活している者なのですが、同じ会社の寮に住んでいる他のインターンとの距離感で悩んでいます。仕事が終わると、皆、自分の部屋に籠って出てこないし、呑みやイベントに誘ってもなかなか乗ってきません。私が嫌われているのか、そういう人たちなのか。せっかくの縁なので、もっと親密になりたいのですが、どうすればいいのでしょうか？

A.和も友情も信頼も、「作る」ものではなく「実る」ものではないかと

まあ、単純に、貴女に人望がないって可能性もありますが、それはそれ。結論から言うと、別に無理して、今、仲良くなる必要はないんじゃないでしょうか？「せっかくだから、もっと仲良くなりましょうよ～」と義理や義務から言い出してみたとしても、もしもあちらに「初回の顔通しが済んだんだから、あとは別に必要ないじゃん？」と思われているのだとしたら、無理に誘ったところで、深まるのは「親睦」ではなく、「溝」です。貴女の同僚のうちにも、資格取得のための勉強や、日本に残した恋人との通話、あるいはネットゲームでパーティー組んで竜を退治してたりで忙しい人だっているわけですから、タイミングと雰囲気が熟していなければ空振りもやむなし。「ちっ、うっとおしいな、空気読めよ」と思われてうれしい人間はいないはずなので、貴女が一人で頑張る必要は、ないです。

共に戦い苦労してこそ、「同志」になれる

おっさんの昔話で大変恐縮なのですが、まだベトナムに日本人がそんなにたくさん住んでいなかった時代。その頃は、情報もなく、生活インフラも薄弱で、何もかもが不便で理不尽なことが多かったような気がします。だからこそ、その頃知り合った日本人在住者同士は、皆、仕事や年齢が違えど、同じ悩み・苦しみを共有した「戦友」という意識で帰国後も濃い付き合いを続けている人が多いようです。貴女や、同僚の皆さんが戦っている、21世紀のベトナムでは、その頃とは違う種類の苦労が、放っておいても向こうからやってくるはずです。それをチームワークで乗り越え、真の仲間ができる日が来るまでガッツ！