こどもの学び舎／㉓自由に絵を描こう！／「子どもたちが子どもたちを救う」

1988年の創立以来、アジアやアフリカをはじめとする世界50ヶ国以上で、寄付、物資などの支援活動を行ってきた「子供地球基金」。ホーチミン市には創立当初から何度も訪れ、支援を必要としている子どもたちに食事や住まいを提供する「キッズ・アース・ホーム」を置き、多くの子どもたちに支援を続けている。　今回は、アートワークショップ『子どもたちの絵で世界をぬりかえよう』というプロジェクトの下、支援先の１つである「ストリートチルドレン友の会（FFSC）」のビントー（Binh Tho）センターを訪れた。　まず、初めにベトナムの地にメッセージを届けたいと日本の子どもたちが描いてくれた絵がプレゼントされた。その鮮やかな色使いの絵に「わー」という歓声がいっせいに上がった。日本の子どもたちへのお返しも込め、アートワークショップが開始された。「キッズ・アース・ホーム」の子どもたちが思い思い、自由に絵を描く。それらの作品は文房具やバッグ、食器などのデザインに採用され、その売り上げは世界中の貧しい子どもたちに還元、「子どもたちが子どもたちを救う」という活動に繋がっている。　 11歳のニャット（Nhat）ちゃんは、「日本とベトナムがいつまでも仲良くいてほしいから」という願いを込め、両国の国旗を描いた。子どもたちの自由な発想を尊重し、描きたい絵を好きなように描いてもらうワークショップ。子どもらしい大胆で色鮮やかな絵が完成した。