29屋的越南恋愛コラム/出不精は罪?あんなに楽しかった/「合コン」を虚しく感じる日が来たら/第30回

あの頃、毎晩、みんなで一緒に、 飲み歩いていたのに…(淋)

仕事だろうと、プライベートだろうと、友人知人のネットワークを作って広げていくのは、外国暮らしにおける大事な作業だ。文化も風習も違う土地で「心を許せる相手がいない」という寂しさは、たやすく人間を追い詰めてしまう。   だからこそ、ベトナムに住む若い衆&古い衆は、体力とお金の許す範囲内で、新しい友人・知人・恋人・愛人を求め、夜な夜な街に繰り出していくのではなかろうか。   なにせ、ここは街がコンパクトで移動もしやすい。日本よりも物価が安く、外食や飲み会が続いても経済的に余裕あり(限度はあるが)。加えてベトナムの発展につれて内装やサービスのクオリティが高い店も増え、人種を問わず、同じ寂しさを抱える人間の集まりやすい場所が、そこかしこにできている。   日本で終電まで仕事をしている人たちに申し訳ないぐらいの「楽しい環境」といえば、確かにそうだ。だが、「宴会→宴会→また宴会」の無限コンボの中、ある日突然「虚しさ」を感じ、自主的に人付き合いを悪くして友達の誘いを受けなくなってしまう人も、少なからずいるのだという。   今まで一緒に飲み歩いていた友達のことがキライになったわけでもないし、何かトラブルがあったわけでもない。にもかかわらず、心に正体不明のもやもやとした気持ちが浮き上がり、前ほど頭を空にして楽しめない。   そんな自分自身にも戸惑ってしまうという、アナタは幸いである。なぜならば、アナタは今、自分に足りていない「しあわせ成分」を本能的に自給自足しようとしているからだ。 心に「安らぎ」と「快楽」と。 で、あと、足りないものは何? 「人はパンのみにて生きるに非ず」。人間には精神的な「栄養」も必要でっせ、という寓意だ。科学的に言えば「脳内物質の分泌」。家族や恋人と一緒にいて感じる安らぎは、「セロトニン」。美味いものを呑んだり食べたり、その他、色々な肉体的「快楽」は「エンドルフィン」や「ドーパミン」によるものだという。   毎晩のパーティーや合コンの果ての男女交際で得られる楽しさの正体はこれらの作用であり、それはそれで面白いにしても、毎回同じことの繰り返しでは、そりゃ飽きが来ても当然だ。   そうなると、再び、楽しさを取り戻すためには、二通りしかない。「エスカレート」、つまり単純に量を増やす。食事を脂っこくしたり、酒の量を増やしたり、浮気で2号3号を作ったりして、破滅のふちまで突っ走るのだ。   それがいやなら「リフレッシュ」。仕事でも趣味でもなんでもいい。血が燃えるほどの「ガッツ」をみなぎらせ、「アドレナリン」が出まくる「何か」を、生活の中に持ち込んでやることである。1日15分でもいい。時間に余裕のあるベトナム暮らしのうちに、一生モノの探してみては如何だろうか? きっと違う景色が見られるはずだ。
29屋(にくや) 食材&弁当屋の店主。本業の傍ら、かつては「29屋に訊け!」など本誌人気コラムを担当。本コーナーでは、ベトナム恋愛模様をちょっぴり辛口、ときどき優しく(!?)、生あたたかい目で考察する。
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