
2012年7月某日、「ストリートチルドレン友の会」所属の寄宿舎を訪れた。時刻はちょうどお昼前。大学生ボランティアによる補習授業を受けている子もいれば、ダンスの練習に余念のない子もいた。
同会では普段、公立学校に行けない貧しい子どもたちに無償で教育を行っているが、寮では複雑な事情で他に行くあてのない子どもたち(現在約30人)が暮らしている。住居と食事のほか、出生届や住民票の登録といった生活面も保障。幸いにも彼らには資金的に面倒を見てくれる里親がいるため、普段は公立学校に通っている。毎月必要な仕送りの額は3000円だ。
寄宿舎で24時間、子どもたちの面倒を見るシスターの1人、シスター・ホア(Hoa)に話を聞いた。
「友の会運営の学校に通う子どもたちとは違い、寄宿舎に暮らす子は教育から生活まで、全ての面倒を見ないといけないので大変です。ですが、本当に子どもたちの親代わりとなって世話をし、将来みんながいい仕事を見つけて幸せになってくれることが私の幸せです」。
毎朝5時に起床し、20時半には就寝する規則正しい生活を送る彼らが、明るい未来をつかむことを切に願う。
ストリートチルドレン友の会(FFSC)
住所: 140/4 Vo Thi Sau St., Dist. 3, HCMC
電話: (08) 3829 6951
E メール: ffsc.vn@gmail.com
http://www.ffscvn.org
この記事は、ホーチミン市で事業を営まれている、ある日本人経営者の方の善意によって企画されたものです。
このような機会を頂けたことに関し、編集部一同からの感謝の気持ちをこめて、連載させて頂きます。