男のローカルひとり飯／第11回ウキウキ・ランラン♪／ランチボックス

毎日毎日ランチ時に食べ歩きができるわけではない。デスクから離れられない時も（たまには）あるのだ。そんな時は、デリバリーランチ。ベトナムでよく見るこちらの三段弁当は、値段こそ２万2000VND（約80円）～と手頃だが、決して捨てたものではない。日替わりで麺、魚、肉料理などが十種類ほど並ぶメニューは非常にバラエティーに富み、飽きが来ない。とある日の献立は、一段目がニンニクを程よく効かせた四角豆、玉ねぎ、豚肉の炒め物。二段目がサッパリとした白菜の炒め物、ベトナム醤油をかけて。そして、三段目がご飯。スープはビニール袋に入ってくるわけだが、具の冬瓜がしっかりと入っておりボリュームたっぷり。以上に季節の果物が少々ついてくる。デリバリーランチの味の評判は、振るわないのが通常だが、ここは違う。日本人の口に合う比較的繊細な味付けな上、ベトナム人スタッフも「Ngon（ゴン）、 ngon!」（美味しい）と口を揃え、自慢げに写真をFacebookにアップするくらいの出来栄えだ。今日はデリバリー？　外食？　と毎日嬉しそうに聞いてくる彼女らの表情を見れば、内容に満足している様子が改めて良くわかる。しかも追加5000VND（約20円）で野菜が3倍程増量されるという、野菜をこよなく愛するスーパーヤサイ星人の自分にはたまらないオプション付き。おかげでMr. ナムギン（Nam Nghin／5000）という、えらく安いあだ名が付いてしまったが、めげずに追加料金を払い続ける毎日なのだ。