29屋的越南恋愛コラム/「アウェイの地で出会った『異人さん』についていけばシアワセになれるのか?」/第10回

29屋的ベトナム恋愛コラム「越も日もダメなら、欧や米と出会えばいいじゃない?」それ、ホント?

今や日本人のみならず、さまざまな国籍の老若男女が、出会ったり、別れたりしている現代ベトナムの外国人社会。そんな中、①「日×日」②「日×越」のカップルよりも、ずっと稀なケースではあるが、③「日本人×欧米人」のカップルも、たまーに成立することがある。 もちろんこの取り合わせは日本国内でも普通にある話なのだが、当地においては生活&仕事の公用語が英語である場合が多く、日本国内のケースよりは言語の壁が薄い。おまけに、何よりお互い終電まで仕事するようなこともなく=相対的にヒマなので、仕事や趣味や習い事、はたまた行きつけのレストランやバーなどで欧米人と知り合う機会も多い。「南国ベトナムでの異国暮らし」というアウェイの苦労を触媒に話が盛り上がり、日本国内よりもステディな恋人関係まで発展しやすいのだろう。 ただ、この場合①、②と違う点は、①、②が結婚までこぎつけるケースに比べると、当地で知り合った同士の③のカップルが上手くいったためしが殆んどないらしいということ。実際、ボクの長年のリアル知人の中でも極少数の例外を除き、おたがい深く愛し合っていたにもかかわらず、最後には別れてしまった。いったい、何が障壁になっているのだろうか?

ベトナムで水を得た魚は、他の国でも泳いでエサを探せるのか?

幕末期の僧・釈月性(しゃくげっしょう)の為した詩句に、「人間至る処青山有り」というものがある。「人間」と書いて「じんかん」と読み、文字通り「人」の「間」、つまり世の中のことを指していて、「世の中にはいくらでも骨を埋める場所(=青山)があるのだから、大いに志を抱いてハッスルしなさいよ」という意味なのだそうだ。 人それぞれに、抱く夢やロマンは違えども、言えることはただひとつ。どの天地に行こうとも、「人」の「間」に在ることからは逃れられないということ。人を人たらしめている要素のひとつとして「仕事をすることによって社会と関わり、生き甲斐と収入を得る」という誇りは、非常に重要であると、ボクは信じる。 ③のカップルの場合、ベトナムで苦労して培った仕事のノウハウや人脈をふりすてて、まったく勝手が違うパートナーの母国についていくならば、イザという時に自力で生き抜けるだけの仕事スキルと現地生活への適応力を持っていることが重要なはず。 愛や絆などという、寿命の不確かなナマモノだけを頼りにし、パートナーの収入とコミニュティーに依存して生きていくだけでは、あまりにも虚しい。だからこそ、皆、誇りと思い出を胸に、それぞれの道を歩んでいくのだろう。ガッツ!
29屋 にくや 食材&弁当屋の店主。本業の傍ら、かつては「29屋に訊け!」など本誌人気コラムを担当。本コーナーでは、ベトナム恋愛模様をちょっぴり辛口、ときどき優しく(!?)、生あたたかい目で考察する。 http://blog.livedoor.jp/info29
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