その味の秘密、知っていますか?
真っ白な花が、やがて実になり、豆になる 炎天下の下で、小さな青いコーヒーの実がちょこちょこと顔を出し始めています。ほとんどの実が赤く染まる、12月頃が収穫の季節で、コーヒー農家の人々はこの時期が最も忙しいのだとか。それまでは、乾季には水をやり、雨季に入れば余分な枝を切るといった手入れをしながら、彼らは実が育つのをじっくり待つのです。 昨年はたくさん収穫できたそうですが、今年は1月に霧が多く発生し、湿度の高い日が続いたために、いつもより収穫量が少ないかもしれないと、彼らはちょっとだけ悲しそうに話してくれました。 例年だと、だいたい1本の木から1年間でおよそ2.5kgの豆がとれ、バンメトートのあるダックラック(Dak Lak)省全体では、年間で35万〜40万トンもの豆が収穫されているそうです。 収穫された豆は、日光の下で干され、皮を取り除いて綺麗にした後、大きさごとに分けられて焙煎されます。挽いた豆は、主にホーチミン市やハノイへと出荷されていきます。 ベトナムコーヒーの甘い香りとまろやかな味わいは、焙煎後に加えるバターによるものだそうですよ。元々は長期保存のために鶏肉の脂を入れていたそうですが、いつのまにかバターが使われるようになり、その独特のコクと香りが生まれたということです。
コーヒーと共に暮らす人々
コーヒー育てて約60年 イー・スップ・ニエ(Y Sup Nie)さん、74歳 1940年代後半に、フランス人がブラジルから持ってきたコーヒーの苗木をこの辺りに植えてね。俺らエデ族に栽培方法を教えて作らせたんだ。ベトナム戦争時代は皆コーヒー作りができなくなったけれどね。でも俺は戦争が終わってからまた再開して、今は約22haの畑を持ってるんだ。もう歳だから、そろそろ若い奴らに教えていかなきゃと思って、最近は14歳の孫や村の若者たちと一緒に畑仕事をしているんだよ。
家族でコーヒー栽培 グエン・チー・トアン(Nguyen Chi Toan)さん、50歳 水をやったり、余分な葉を切ったり、収穫時に実をつんだりするのが主な仕事かな。コーヒーを育てて30年たつけど、いい実を見極めるのは難しいね。妻のハン(Hang)はコーヒーの花からとれるはちみつを作っていてね。苦味が少なくて、甘いんだけどさっぱりしていて、とても食べやすいよ。10歳になる娘のガン(Ngan)もこれが大好きなんだ。
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(2009年05月号 | 2009年6月9日 火曜日 15:18 JST更新)
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