■来遠橋(日本橋) Japanese Bridge
グエンティミンカイ通りと華人が多く居留したチャンフー通りを結ぶ橋として1593年、日本人により建設されたといわれている。日本建築の特徴とされる4つの面を合わせた木造の屋根を持っており、橋の中央には祭壇が設けられている。なお当時、日本人と華人の間で揉め事が起こった際は、争いを鎮める調停の場にもなっていたという。
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(左上)橋の中央に設置された祭壇。橋の下には洪水を引き起こすナマズがいると言われており、そのナマズを鎮めるべく、刀を下に向けて突き刺す像が奉られている
(右上)橋の入り口脇の犬と猿の像。日本橋の工事が申年に始まり、戌年に終わったことを示しているとか
(下)橋に置かれた石碑には、修復工事などへの寄進者の名が記され、中には旧市街に現存する旧家の名前もある |