街には戦車や機関砲の残骸が野ざらしで「展示」されている。兵器好きでなくともついカメラを向けてしまうが、どうせなら、それらがどういうものなのか理解しながら見たいところ。そこで、ベトナム戦争の兵器に詳しい「NAM-北野」氏によるマニアックな解説をお届けしよう
兵器解説:NAM−北野 ベトナム戦争映画ブームの影響で戦車模型の製作を始め、気がつけば戦史を調べるまでにベトナム関連の戦争にはまる。現在は様々な模型コンテストに参加したり、個人模型HP : http://homepage2.nifty.com/aiokiainosito を開設したりの日々。
※兵器ポイント1〜3は、地図参照
【写真】 1.M24チャーフィー軽戦車(アメリカ製) ここで見よう:兵器ポイント1、2、3 およびA1の丘 仏軍は分解して空輸し、ディエンビエンフー基地に10両を配備。「チャーフィー(Chaffee)」とはアメリカの将軍の名前で、この戦車の愛称。主に偵察用で装甲が薄く、機動力を重視。そのため速度は速いものの、機関銃や砲弾の破片を防ぐ程度の防御力しかない。ベトナム戦争にも登場。 2. M55/12.7o4連装対空機関銃(アメリカ製) ここで見よう:兵器ポイント1 4連装対空機関銃の台座部分。仏軍が地上射撃に使っていたと考えられる。ベトナム戦争でも、アメリカ軍や南ベトナム軍が使用した。
【写真】 3. 戦闘機のプロペラ(アメリカ製) ここで見よう:兵器ポイント1 4枚翼のプロペラ(写真上部)はF8Fベアキャット艦上戦闘機、3枚翼のプロペラ(写真下部)はDC-47輸送機のプロペラ。F8Fベアキャット戦闘機はおもに対地攻撃機として、DC-47輸送機は分解した戦車などの航空輸送に使用された。 4. 105o榴弾砲(アメリカ製) ここで見よう:兵器ポイント2 軽量で使いやすく、日本の自衛隊でも使用していた榴弾砲(りゅうだんほう)。ディエンビエンフーで仏軍から奪い越軍も使用。中国からの供与も受けていた。中国は朝鮮戦争で敵から得たり、国民党軍から奪ったとか。 5. 155o榴弾砲(アメリカ製) ここで見よう:兵器ポイント2 1944年から70年代まで活躍。威力は105o砲の1.5〜2倍あり、2分に1発の間隔で44kgの砲弾を約14km先まで飛ばせる。おもに仏軍が使用。
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スケッチトラベルで行く! 戦跡巡りの旅 ディエンビエンフー1泊2日 戦跡巡りと少数民族に出会う旅 ディエンビエンフー 2泊3日
(2008年4月号 | 2008年4月14日 月曜日 11:16 JST更新)
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