12の太鼓を自由自在。
「楽武」の第一人者
グエン・ティ・トゥアン
Nguyen Thi Thuan
ビンディン武道の特徴の1つに、12の太鼓の轟(とどろき)と伝統楽器の調べに合わせて西山党の乱を再現する演武「タイソン楽武(ニャックヴォ−タイソン/Nhac Vo Tay Son)」がある。
「『ビンディンに行けば誰もが目にする/ビンディンの女性が棒を手にして戦いに行く姿を』って歌われるくらい、ここでは武道を学ぶことは自然なの。私は8歳から父に太鼓と武術を習い始めたわ。楽譜?そんなものないわよ。ひたすら父が叩(たた)くのを見て聞いて、真似をしながら覚えていくの。いきなり12の太鼓は無理だから、少しずつ増やしていってね。練習は厳しかった。人前で演奏させてもらえるまでに8年かかったけれど、以来26年、太鼓一筋よ。やっぱり祭りのときに、大勢の前で叩くときが最高ね。」
クアンチュン博物館 [Bao Tang Quang Trung]
住所:Nguyen Hue St., Phu Phong, Tay Son Dist.
電話:(056) 880780
開館時間:7:00〜11:30 / 13:30〜17:00
入場料:8500ドン(約70円)
楽武鑑賞:20万ドン(約1550円)
西山党の乱の出征、戦い、勝利を演じる「楽武」の鑑賞は、2日前までに要予約。観光地ツアーにも組み込まれており、「ライフリゾート」(25US$〜/宿泊客のみ)や「サイゴンクイニョンホテル」(40万ドン/約3100円〜)などで申し込める。 |