<カンボジア古典舞踊に生きる。>
カンボジアの古典舞踊に惚れ込み、その伝統の普及に努める日本人がいる。日本人で初めてプノンペン王立芸術大学を卒業、2005年夏に開催された愛知万国博覧会のカンボジアパビリオンの閉幕式でも、その華麗な踊りを披露した山中ひとみさんだ。
「カンボジアの古典舞踊に出会ったのは1997年のこと。まだまだ商業化されていない、手付かずの良さに惹かれたんです。将来はもっと芸術としての価値が認められると思いますが、今はまだその過程。失われかけた伝統の文化を後世に残すお手伝いができればと思っています。」
そう語る彼女は、現在日本でワークショップを開催中。日本人でありながら、カンボジア文化の守り手として生き、2006年の1月末には、プノンペンでの公演も行う予定とか。
■Profile■
山中ひとみ [Hitomi Yamanaka]
お茶の水女子大学哲学科卒業後、1993年よりタイ王立チェンマイ舞台芸術学校でタイ舞踊を学ぶ。97年よりカンボジア王立プノンペン芸術大学古典舞踊科にて5年間古典舞踊を学び、2003年、日本人として初めて同校を卒業。文化芸術大臣であるノロドム・ボッパー・デヴィ王女より、カンボジア古典舞踊の日本での普及の許可を得る。 |