ハノイのキリスト教文化は
ここから始まった
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敷地内にはハノイ最古の教会(1679年建設)があり、礼拝堂として使われている。こちらは現地寺院と同様の屋根、一見ベランダのように見える庇部分につけられた2階の柵など、東西文化が混在した、開港当初の面影を覗くことができる。 |
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南国の過度の湿気に黒ずみながらも、いまだその威厳ある佇まいを失わないセント・ジョセフ教会。仏教寺院の跡地に建てられ、1886年のクリスマスに落成。パリのノートルダム教会を手本とし、高さ17mのドームと、しなやかな曲線で装飾された22mの2つの尖塔を誇らしげに持つ、ハノイ最大のコロニアル教会建築だ。
色とりどりの光を放つステンドグラスは見るものを魅了し、ライトアップされたその姿は荘厳そのもの。前面に配置された像は精巧な装飾のパターンで飾られ、内部の天井にはゴシック教会建築の特徴である尖頭アーチが連なっている。天井を、またそれを見る者の視線をより高く導き、異国の地での厚い信仰をゆるぎないものとするその姿は、ハノイのカトリック信者達の信仰を一身に集める大教会の名にふさわしい。
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