他にもいろいろ。
伝統楽器アラカルト。
ベトナムの伝統楽器は、何もこれらだけじゃない。多種多様な民族が集まるベトナムには、まだまだ面白い楽器がいっぱい。数え上げればきりがない、だけどこんなものもあるんです。
★Dan Da(ダン・ダー)
中部から北部にかけての山岳民族の楽器。平べったい大きさの違う石を鍵盤に見立てて台の上に並べ、それをバチで叩く石琴。石の数は11個が基本。村の祭典などで、神へ祈りを捧げる時にも使用され、3000年以上前からこれと同様の楽器があったといわれている。
★Klong Put(クロンプット)
直径5〜8センチ、長さ60センチ〜2メートルもの節を抜いた竹を一列にならべた楽器。一切楽器に触れることなく、その穴の前で手を叩き、空気を筒に送り込むことにより音を出す、一風変わった演奏法が特徴。
★Dan Tam Thap Luc(ダン・タム・タップ・ルック)
横に寝かせた台座の上に36本の弦を張り、バチで叩くベトナムのチター。きわめて早いテンポの演奏が多く、明るく華やかな音色が美しい。カイ・ルオンやベトナム北部のオペラ・チェオなどで、他の楽器とのアンサンブルを組むことが多い。
★Trong Com(チョン・コム)
太鼓の皮の中心に、温め伸ばしたお米を挟む習慣があることから、お米の太鼓という名前がついた楽器。筒の両面に皮が張ってあり、手や棒などを使って叩く。幾分音は鈍いが、その味を生かし、悲しげな雰囲気を表現するのに適している。これもまた、カイ・ルオンやチェオなどで使われる。
★Cong Chieng(コン・チェン)
小槌や手で叩いて音を出す金属製のドラ。大小さまざまなサイズがあり、その組み合わせでメロディを奏でることもできる。お祭りや劇のために使われることが多く、時には20個ほどものコン・チェンをグループで演奏することも。
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